Memorumdum

日々の記録のための備忘録です。

HT-BlackfireとHT-DUAL Blackstarの歪たち

私はオジー・オズボーンが好きなのです。

 

特にランディ期のメロディ、ジェイク期の華麗なソロワーク、ザック期のパワフルなアレンジがお気に入りです。

 

そんなオジーがザックの次に選んだギタリストがいました。

 

ガスGというゴリゴリのメタルギタリストです。

 

当時、

「オジーが選ぶギタリストなんだからすごいに決まってるぜ!」

からの

「聞いたことないけどガスGモデルのエフェクターが出るし、限定版だから買っちゃうぜ!」

という勢い100%で購入したのがBlackstarの歪みペダル、「HT-Blackfire」でした。

 

それがこいつです。

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このエフェクターが、まぁ使いづらかった(笑)

 

そしてガスGもあまり好みじゃなかった(笑)

ジーの日本公演まで見に行ったんだけどね、うん。

あんま好きなタイプではなかったね、上手いんだけどね。

 

そして残ったのはこの使いづらいHT-Blackfire。お値段確か3万6千円。(高い

 

まず2ch使用で2つの歪が使い分けられるんだけど、イコライザー部分が共有だから劇的に変化させることが難しい。

片方で良さげなセッティングにしても、もう片方ではうまく行ってない、そんなケースがほとんで、めっさ使いにくい。

 

そして肝心の音質だが、真空管内蔵ということでちょっと丸みを帯びた音を想像してたんだけど、これが想像の遥か上をゆく高音のスポイル具合

スタジオのジャズコでもゴリゴリの低音が出せるし、野太いソロも弾けますよ、でも汎用性は皆無だよ。

そんな感じの困ったやつでした。

 

 

そんなこいつでしたが、歪が弱いチャンネル(FIREch)のGainを0にしてトランジスタアンプとつなげるといい具合の真空管っぽさを出してくれることに気づいてからは存在価値が生まれて、なんやかんや長い付き合いになりました。ただしめっさ重いから持ち歩くのは苦痛だった・・・

 

そして先ごろ、元からスイッチの立て付けが悪いのかたまに反応しなくなることがあったのですが、音が小さくなってかつ変なイコライズされた音しか出なくなりました。

一応、裏を覗いてみたりしたのですが、めちゃくちゃ複雑な基盤だったのでそのままそっともとに戻しました。

 

あんなに当初は使いにくいと思っていたHT-Blackfireですが、なくなってから自宅のアンプを引いてみると完全に物足りないのです。

そう、真空管特有のあのぬくもり感が足りないのです。

 

というわけでこいつが手に入らない探したのですが、無駄に限定のせいで全く見当たらない。

おそらく限定であることに加えそもそも買ったやつが少ない気がするので、まったく市場に流れていない香りがプンプンするのです。

チクショー。

 

そんなとき、同じBlackstarの歪でHT-DUALというものが、アダプター抜きで激安で売られているのを発見。

調べたところ、手元にあるアダプターで互換性があるということ、「これは天啓や」ということでサクッと購入。

お値段4000円でした。

 

それがこいつ。

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流石に中古激安品だけあってボロボロ感はあったのですが、音が出れば万事オッケーなので無問題。

 

もちろん使い方は歪ゼロでプリアンプ的な使い方。

 

これがね、Blackfireよりもハイが出る感じでとても良かった。

さらに。gainを0にしたときの歪の量もBlackfireだとちょっとクリーンになりきれない歪みっぽさが残ってたんだけど、DUALは真空管のクリーンくらいにはクリーンになる。

それも完璧なクリーンではなくて、ギターのボリュームとか前段にブースター入れて出力を上げればすこーし歪むくらいのクリーン。イイネ。

今はこれ無しで自宅のアンプを弾くことは考えられないですね。

 

ただしめっさ重い、貧弱な私には持ち運ぶには重すぎる。

これをボードに入れて手で持って歩いた日には、腕だけマッチョになれるよ、まじで。

 

ただね、音はとてもいい。

アンプが気に入らなくても、HT-DUALで好みのクリーンを作ってしまえば、後は前段に好みの歪を並べるだけで音作りができちゃう。

アンプを持ち歩いていると思えばこの重みにも耐えられる!・・・耐え・・・おとなしくキャリーを使いましょう。

 

そしてね、このBlack sterシリーズは真空管を自分で変更することができるのだ(但し保証は効かなくなる。しかし私のは中古なのでハナから問題ない)。

 

この真空管交換についてはネット上に色々書かれているので持っている人試してみても良いと思う。

ただし、HT−DUSALの構造上なのかもしれないが、思ったほどの変化はないと思う。

 

これはTUBE DRIVERで真空管を交換したときとの比較になるけど、真空管のキャラクターがより反映されるのは TUBE DRIVERと感じた。

 

この点については中身を見てみればわかるのだが、TUBE DRIVERが比較的シンプルな構造になっているのに対し、HT-DUALはものすごい複雑な基盤が複数枚重なっている。

つまりエフェクターにおける真空管への依存度が全く異なるのだ。

もちろん、全く変わらないということもない。

 

私も何個か真空管を付け替えてみて、一番しっくり来たやつにしている。

確かエレハモの12AX7EH GOLDがついていると思う。

www.soundhouse.co.jp

サウンドハウスさんで2700円くらい。

もはや本体の入手価格に迫る勢い!

 

こういう試行錯誤が楽しかったりするからね、仕方ないね。

 

今では新品で売っている光景もめっきり減っているHT-DUAL。

ただ、トランジスタアンプに真空管っぽさを付け足したい時には頼りになるやつだと思う。

 

もし、中古で安く出回ってみたらちょっと試してもらいやつである。

 

てか、新品が手に入らなそうだから何個か予備のストックを集めたほうがいいのかもしれない・・・